フォークリフト運転技能者の概要

仕事上でフォークリフトを運転する場合には必須の資格

フォークリフト運転技能者は労働安全衛生法に基づく国家資格で、フォークリフトを安全に操作するために必要な知識や技能を身につけている者に与えられる資格です。資格が創設された背景には、国内でフォークリフトのレバー操作の誤りが原因による事故が少なからず発生しており、年間でフォークリフトがからむ労働災害による死亡者が多数出ている点が挙げられます。

フォークリフト運転技能者の資格を取得すると、工場や港、市場などでフォークリフトを使って物を運ぶ仕事ができるようになります。ただし、可能になるのはあくまで運搬に必要なレバー等の操作であり、移動中に公道上を通過する場合はフォークリフトのサイズや最高速度に応じて、大型特殊自動車免許もしくは小型特殊自動車免許が必要です。

資格を取得するには技能講習か特別教育を受ける必要がある

フォークリフト運転技能者の有資格者となるためには、運転に関する技能講習もしくは特別教育を受ける必要があります。どちらを受けるべきかは取り扱うフォークリフトの最大荷重が1トン以上かどうかで異なり、1トン未満の場合は特別教育を受講し終えれば操作可能となり、技能講習を修了すれば1トン以上の車両も含めて全ての種類のフォークリフトを操作できるようになります。

技能講習と特別教育は、都道府県労働局長からの登録を受けた教習機関で実施しています。講習時間は技能講習が学科と実技を合わせて35時間、特別教育が12時間となっていますが、保有している運転免許や実務経験によっては一部科目が免除となって講習時間が短縮されます。講習の最後には試験が行われ、合格すれば修了証が交付されてフォークリフトを操縦できるようになります。

Top