クレーン運転士免許の概要

クレーンを操作するために必要な資格

クレーン運転士免許は、工事現場などでクレーンを操作するために必要な国家資格です。いくつか区分が別れていて、それぞれ吊り下げ重量の規定などが異なります。まずは限定に関するものです。一般的なクレーン運転士免許は、吊り下げ重量5トン以上を含む全てのクレーンを操作することできます。床上運転式限定の場合は、操作する人が荷物とともに前後に移動しつつ、5トン未満の荷物も扱うことができる免許です。 2006年以前は、クレーン、デリックと2種類の免許に分かれていましたが、両者の使用目的の類似点を考慮して「クレーン・デリック運転士」という免許制度へと統合されました。2006年以前にクレーンのみの免許を持っていた人ならば「クレーン・デリック免許クレーン限定」に該当します。

クレーン運転士免許を取得するには

受験資格は18歳以上のすべての国民です。試験そのものは18歳以下の人も受けることができますが、免許の交付には18歳の誕生日を待たなくてはいけません。まず、全国に設置された安全衛生技術センターにおいて学科講習を受けます。内容はクレーンに関する基礎知識、原動機や電気についての知識、力学的知識、法令に関することなどです。 次に実技ですが、同センターで実習を受ける他に、登録教習機関で学ぶという方法もあります。実技講習の内容は、基本操作、応用運転、現場で働く際の合図に関するものです。学科と実技講習を終了したあと、国家資格試験を受験し合格すれば免許が交付されます。より複雑な操作が可能な人物を育成するための資格であるので、試験の難易度はやや高めと言っていいでしょう。

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